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今日,横浜地裁で,刑事裁判の判決言渡しがありました。

全く注目されるような事件ではないですし,判決言渡しだけなので,
5分程度終わってしまうのですが,裁判員裁判用のかなり大きな法廷の傍聴席が
何故か8割方埋まっていました。。

よく考えてみると,3月最終週と4月第1週は,裁判官やその他裁判所職員の
異動時期のため,ほとんど裁判期日が入りません。
そのため,そのことを知らないで傍聴に来てしまった方々が,数少ない開いている法廷
に集中してしまったのだと思います。

判決言渡しでは,弁護人としてすることは特になく,今日も,結局
一言も発せず終わってしまいました・・・。
来ていただいた傍聴人の方々に,何か申し訳ないような気持ちになってしまいました
(別に悪いことしたわけではないけど。。)。


その後,すぐに,別の民事裁判のため,霞ヶ関にある東京高等裁判所に行ったのですが,
東京高裁と東京地裁が入っている建物の敷地には,ズラリと並んだ傍聴券希望者らしき人々の列と,
それを遠巻きに眺めるマスコミ関係者らしき集団,更に目を光らせる大勢の警備員さんが
目に付きました。
また,建物に入っても,マスコミ関係者らしき人達が慌しく動き回っててました。

何の事件なんだろうな~と思い,事務所に戻って検索したところ,
どうやら,下記のニュースの裁判だったようです。

八ツ場ダム訴訟、建設反対派が2審も敗訴 東京高裁

ということは,あの「不当判決」と書かれた紙みたいなの(正式には,「判決等即報用手持幡」という
ようですが,「びろーん」とか「ビローン」とか呼ばれてます。。)を持って走った人が
いたんですね。。
敷地内の大勢の警備員は,あれを止める役目だったんだ・・・(ちなみに,裁判所の敷地内で,
びろーんを広げるのは禁止されています。)。

私,裁判所に日常出入りするようになって,既に5年が経ちましたが,
未だあれを1回しか見たことがありません。
勿論,持って走ったこともありません。

ああ,今日も見たかったな・・・。


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久々に法律豆知識ネタの記事です。

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10年以上前に,「カイジ」の福本伸行氏が原作を,「沈黙の艦隊」のかわぐち
かいじ氏が作画を担当した「生存 LifE」という漫画がありました。

当時,友人の家だか漫画喫茶だかで単行本を読んだのですが,長い間に存在すら
すっかり忘れていたところ,先日本屋で新装版が出ているのを見かけ,思わず買って
しまいました。

あらすじは,以下のとおりです。

建設会社の専務である主人公が医師から悪性の腫瘍で余命が半年と宣告され,
自殺しようとするが,ちょうどそのとき,14年前に行方不明となった娘が
遺体で発見された。
娘に対する殺人罪の時効が半年間残っていたので,自分の余命を殺人犯探しに充てる
決意をして,会社を退職する。
手がかりがほとんどない中,懸命に捜索を続け,その執念が警察も動かし,
少しずつ犯人にたどり着いていく。
しかし,犯人が判明したときには,時効が目前に迫っていた・・・。

さすが「カイジ」の福本氏が書いたシナリオだけあって,二転三転する緊迫感のある
ストーリーの上に,手に汗を握るような心理戦が展開され,ページをめくるのも
もどかしいくらいの面白さです。

・・・これ以上書くとネタバレになりますし,単なる漫画のレビューになって
しまうので,漫画についてはこの程度にしておきます(笑)


さて,この漫画のキーポイントとなっているのは,「時効」制度です。

時効といっても色々な種類がありますが,ここで問題となっているのは,
刑事訴訟法上の「公訴時効」です。

公訴時効というのは,犯罪が終わってから一定期間を経過すると,
公訴が提起できなくなることをいいます。

ところが,この漫画もそうですが,この公訴時効という制度は,多分に勘違いされて
いるようです。

よくテレビドラマ等で
今晩の夜12時に時効を迎えるところ,時効成立2時間前に犯人を逮捕した!!
みたいな展開がありますよね??

実は,あれってあり得ないのです。。

刑事訴訟法254条には,「時効は,当該事件についてした公訴の提起によつて
その進行を停止し・・・」と定められており,公訴の提起,つまり起訴されないと
時効は完成してしまうのです。

そのため,時効成立直前に逮捕されたとしても,時効は停止されずに進行してしまい,そのまま時効が成立してしまうのです。

では,時効から,どれくらい前に逮捕すれば起訴できるのか?ということになりますが,
事件の性質や,逮捕の時点で証拠がどれくらい揃っているのかによっても,
かなり変わってくるでしょうが,最低でも逮捕後10日間位は必要なのではと思います。

それにもかかわらず,現在にいたるまで,上記のようなテレビドラマやこの漫画のような勘違いが
繰り返されてきたのは,「公訴時効」という制度が,いわば天国と地獄とを分ける
分水嶺となっており,その落差にドラマを感じて,創作意欲を掻き立てられる方が
多いからではないかと思います。


・・・・というわけで,今回は,ドラマぶち壊しの記事となってしまいました(笑)

なお,この漫画が描かれた当時は,死刑に当たる罪の時効期間は15年でしたが,
平成16年に25年に伸張され,更に平成22年には,人を死亡させた罪であって,
死刑に当たる罪の場合について,時効が撤廃されました。

その意味でも,この漫画のようなストーリーは,現在では成立しなくなっています。

だからといって,この漫画の価値が下がるわけではなく,細かいことを言わずに
純粋にそのストーリーを楽しむのが正解だと思います!!
(散々書いておいて,この結論か・・・。)



遺産分割などの相続問題の事件を受けた場合,どんな相続財産があるか
について調査すると共に,相続人として誰がいるかについても調査をします。

では,どうやって,相続人を調査するかというと,亡くなった人(被相続人)の
戸籍をたどって調べていくことになります。

相続人が配偶者のみ,あるいは配偶者と子供のみという場合は,被相続人
の戸籍(現在では「全部事項証明書」ともいいます。)を,死んだ時点から生まれた時点
まで遡って取っていきます。
これは,他に子供がいないかどうかを確認するためです。

生まれてから,あまり戸籍が動いていない場合は,それほど大変でもないですが,
たとえば,被相続人が全国を転勤していて,その度に律儀に戸籍を変えていた
ような場合は,かなり面倒な作業になります。
戸籍のある場所に郵送で戸籍を取り付けることになりますが,手数料等がその土地で
違ったりして,事前に電話で確認しておく必要もあります。

また,更に事態がややこしくなっている原因として,「改製原戸籍」というものがあります。
明治維新以降,戸籍制度は数度にわたって作り直されてきました。
その作り直される前の戸籍を「改製原戸籍」といいます。
最近では,コンピューター化された平成6年式戸籍があります(平成6年の省令によって
作り直されることになったものですが,未だに作り直されていないところもあります。)。
戸籍が改製されると,現在の戸籍と改製される前の戸籍(改製原戸籍)が
同じ場所にあるので,戸籍をたどる場合は両方とも取らないといけません。

被相続人に子供や親がおらず,兄弟姉妹が相続人となると相続人調査もかなり面倒
になってきます。

兄弟姉妹が相続人になる場合は,被相続人だけでなく,その父と母の生まれたときまで
遡って戸籍をたどっていき,被相続人の兄弟姉妹に誰がいるかを探します。
そして,兄弟姉妹が分かったら,今度は,兄弟姉妹が現在どうなっているか調べるため,
戸籍を過去から現在までたどることになります。

現在も兄弟姉妹が全員生きていればいいのですが,被相続人が高齢の場合,
兄弟姉妹が先に亡くなっていることも多く,その場合は,兄弟姉妹の子(おい・めい)が
いるかを調べ,おい・めいが現在どうなっているかを更に戸籍をたどっていくことに
なります。
この場合,おい・めいが兄弟姉妹に代わって相続人となるからです(「代襲相続」と
いいます。)。

最近70~80代で亡くなった人の両親の戸籍をたどっていくと,
ほとんどの場合,明治時代の戸籍まで遡ることになります。
そして,現在70~80代の人には,兄弟が5~6人いるのは当たり前ですので,
相続人調査もネズミ講式に大変になります・・・。
更に,途中で離婚していたり,養子縁組していたり,離縁していたりする人がいると,
相当注意しないと,相続人に漏れがあるという事態になりかねません。


明治から昭和初期までの古い戸籍を見ていていつも思うのは,新生児死亡率が
ものすごく高かったこと。
家族に1~2人新生児で亡くなった方がいるのは当たり前の世の中だったんですね。

また,それと裏返しなのかもしれませんが,毎年のように子供を生み続ける夫婦が
かなり多かったこと。昔の女性は大変だったんだ・・・。

そして,これは明治時代のころに顕著なんですが,女性の名前の命名の仕方がいいかげん
過ぎること。
女性に漢字の名前を付けることは少なかったようです。
ひどいのになると,姉妹の名前全部が干支から取ったと思われることすらありました。。

更にいうと,やっぱ日本人は昔からマメな性分だったんだなぁ。。ということですね。


相続のため,亡くなった人の戸籍をたどっていったら,全然知らない離婚歴が出てきたり,
意味不明の養子縁組を繰り返していたり,隠し子を認知していたりして,
驚いたという話も時折耳にします(これらの履歴は,戸籍を移してしまえば消えてしまいますので,
結婚前に行われていれば,ほとんどの場合亡くなるまで気づかないと思います。)。
その意味で,戸籍はパンドラの箱のようなものかもしれませんね。

それでも,自分のルーツを近世までたどっていけるのも,戸籍があるからこそです。
いつか,私も,自分の戸籍をたどって,明治時代の先祖にご対面してみたいと思っています♪

最近バタバタしており,なかなか更新できず,申し訳ありません(汗)


先日,通りがかりに桜が咲いているのを見かけました。
狂い咲きではありません(笑)

大船にあるフラワーセンターで,染井吉野の早咲きのものを掛け合わせて,
品種改良された「玉縄桜」といいます。
原木も,フラワーセンターにちゃんとあります。

そもそも,染井吉野も,江戸末期に,江戸彼岸と大島桜を掛け合わせて,
観賞用のため人工的に作られた種といわれていますので,何だか日本人の並々ならぬ
桜への執着を感じてしまいます。


この玉縄桜,品種登録されたのが平成2年で,まだ大船周辺以外にはあまり広まっていないため,
全国的にはまだまだ無名ですが,早咲きのため,長い期間鑑賞できます。

ただ,普通ならば,2月の中旬くらいから咲き始め,3月上旬くらいに見ごろを迎えるのですが,
今年は寒さが厳しかったせいか,3月に入ってようやく咲きはじめたようです。
いつもは,玉縄桜が咲き始めると春の訪れを感じるものですが,今年は,妙に暑くなったり,
寒さが戻ったりして,体も心も何となく落ち着かないですね。。


体調を崩しやすい季節なので,皆様におかても,十分にご自愛下さい。


玉縄桜小
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