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今朝,W杯でのサッカー日本代表の予選敗退が決まったようですね。
朝,出勤中にすれ違う人々の顔が,どことなくうつむき加減だったのが,
おかしくも悲しかったです。
また,次回のW杯は頑張って欲しいですね。

さて,ここいらで,気の利いた(素人)サッカー評論の一つでもぶちたいところですが,
相変わらず自宅にTVがなく,日本代表の戦いを全く観ることなく終わったため(・・・),
何も書けません。。

ただ,今回の日本代表は,非常に前評判が高かったと思います。
過去最高との評価も多く目にしましたし,実際ヨーロッパ等で活躍されている選手も多く,
メンツは揃っていたのかと思います(よく知らないけど。。)。
それでも,その「実力」を出し切れずに終わった(と思われている)日本代表。

いつも思うのですが,真の「実力」というのは,本番でそれを発揮できる力を持っている
ことだと思います。
面白いもので,人間の力というのは,常に100%の状態を維持し続けることが
できません。
ですから,本番に自分の実力をピークに持って行き,かつそれを発揮できる能力が
不可欠になります。

私は,司法試験を長年にわたって受験していましたが,その間に,素晴らしい実力
を持っていながら,試験に合格することなく受験を諦めた沢山の方々と出会いました。
そのような方々の中には,私なんぞよりも,学歴,基礎学力,模試等の成績,本番での
平均的な成績等々全てが上回っている人も大勢いました。

最初は,どうしてなんだろうと不思議に思いましたが,しばらくすると,そういう人達に
共通する要素が見えてくるようになりました。
以下,いくつか挙げてみます。

1 本番直前に本気で勉強をするタイプ

試験なんだから,直前に勉強するのは当たり前と思われるかもしれませんが,
司法試験は,凄まじいまでの体力と集中力が必要とされる試験です。
本番直前に勉強し過ぎて,電池切れになってしまい,本番で思わぬミスを
したり,体調を崩したりして,実力を発揮できず,散っていく方が多いと思いました。
生真面目で神経症的気質の持ち主が多いようです。

本番に力を発揮するには,本番前に適度な休息を取り,体力・気力を
回復しておくことが重要だと思いました。

このタイプの方は,試験会場でも真剣に勉強する傾向がありますが,
これも同じような理由で,本番で力を発揮できないことにつながることが
多いと思います。

2 模試をガチで受験するタイプ

たしかに,模試は,本番を疑似体験できる重要な機会ですし,
模試で良い点を取ると,自信になり,精神的安定が得られます。
一方で,良い点を取ろうとするあまり,模試に向けて真剣に勉強をして,
模試に実力のピークを持って来てしまったが故に,本番でピークを
過ぎ,実力を発揮できない人が多いように思えました。

模試は,本番で試せないことを試す(問題の解く順序,時間配分等)場と
割り切り,失敗をしっかりと本番にフィードバックすることが大切だと思います。

3 本番前に迷いに入るタイプ

本番前に,自分のやってきたことに自信が持てず,本番近くになって,
新しい勉強法を試してみたり,新しい本を購入したり,新しい講義を
聴いたりしてしまうタイプ。
本番前の模試等で結果がイマイチだと,ついつい自分の勉強法が
誤っていたのではないかと思い込み,新しい何かにすがりたくなったりします。
実際は,そんなに短期間に新しい何かを消化することなどできず,
折角培った実力が,本番までに低下することになってしまいます。

4 本番直前に精神的に追い込むタイプ

自分を精神的に追い込むことは,集中力を生みだすことにもつながりますが,
本番が近づいているのに,更に追い込んでしまうと,普通の人は精神的に参ってしまいます。
本番前に眠れない,本番前に食事がのどを通らないという人は,非常に多かった印象です。
本番が近づくと,開き直りというか,良い意味でのいい加減さが必要なようですね。


以上のタイプをみると,どれも生真面目な性格の人が陥りやすいもののようです。
そして,これは,試験だけではなく,スポーツにもあてはまるのではないかと思います。

どうも,日本人は,「結果」そのもの以上に,そこに至る「過程」を重視する傾向
にあるようです(修行?)。
ところが,本番に実力のピークを持って行き,それを発揮するためのノウハウって
ほとんど蓄積されていないんじゃないかと思います。

日本人は,大舞台に弱いとか,本番で実力を発揮できないとか,昔から言われていますが,
その理由は,そんな「過程」重視の傾向にあるんじゃないかと思っています。
生真面目さは,日本人の美徳とは思いますが,もうちょっと肩の力を抜いても
いいのかな~と思います。
何より,本番で実力発揮できるようになると,本番迎えるのが楽しいですからね。

団体競技のサッカーには直接あてはまらないかもしれませんが,
次回のW杯では,日本代表が実力を発揮できることを心から願っています♪

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ここしばらく仕事に忙殺されており,更新を怠ってしまって,申し訳ありません。
何とか隙間を見つけて書いていこうと思いますので,引き続きよろしくお願いします<(_ _)>

☆ ☆ ☆

さて,先日,判例検索システムを使って判例を調べていたところ,候補の判例に,
昭和44年5月29日の宇都宮地裁の判決が出てきました。
判決文の要約を斜め読みしたところ,後の最高裁の尊属殺重罰規定違憲判決の
第一審であることが分かりました。

尊属殺重罰規定違憲判決とは,最高裁が日本国憲法下で初めて法律を違憲と
判断した(法令違憲)憲法史上極めて重要な判例です。

平成7年に改正されるまでの刑法には,200条に尊属殺人罪という犯罪がありました。
現在の刑法は,明治時代にできた法律だったため,戦前の家制度由来の犯罪類型が
戦後もいくつか改正されないまま残っていました。
尊属殺人罪もその内の一つで,親や祖父等の尊属を殺害した場合の刑罰として,
死刑と無期懲役しかなく,3年(現在は5年以上)以上の有期懲役も定められていた
普通殺人罪(刑法199条)に比べ,極めて重いものになっていました。

ところが,昭和40年代に栃木県で起きた殺人事件の刑事裁判の中で,
この尊属殺人罪の合憲性が全面的に争われました。

嫌悪感を抱く方もいらっしゃると思いますので,詳細は省きますが,この事件の被告人と
なった女性は14歳のころから実の父親に強姦されて以来,夫婦同然の生活を
強いられて,父親の子を何人も身ごもるという異常な環境での生活を余儀なく
されていました。
女性が30代に届こうとするとき,職場で知り合った男性と恋仲になり,父親に
結婚したい旨話したところ,激高した父親から監禁され,更に性行為を強要さたり
罵倒されたりしたため,やむなく父親を手にかけた,そんな事件でした。

常識的に考えて,更にこの女性に実刑を課すというのは余りにも酷というものです。
ところが,上記のとおり,尊属殺人罪には死刑と無期懲役しか定められて
いなかったため,どんなに減刑をしても,最低3年半の有期懲役にしかならず,
執行猶予がつけられなかったのです(執行猶予は懲役3年以下から)。

そのため,女性の弁護人(無報酬で引き受けたそうです。)は,
尊属殺人罪が憲法14条の定める法の下の平等に反して憲法違反
であるとして争いました。

先ほど述べた宇都宮地裁は,尊属殺人罪を定める刑法200条を憲法14条
違反とした上,過剰防衛が成立するとして刑を免除しました。
ところが,控訴審の東京高等裁判所は,刑法200条を合憲と判断し,懲役3年6月の
実刑としました(ただし,第1審の未決勾留期間を全て刑に参入したので,実際に
刑務所に入る期間はかなり短くなります。)。
そこで,弁護人は,最高裁に上告。結果として,最高裁は,刑法200条を憲法14条に
違反して無効と判断し,女性に普通殺人罪を適用した上,執行猶予判決を下しました。

なお,当初の弁護人は,裁判中既に癌に蝕まれており,同じく弁護士の息子さんに
事件を引き継ぎ,最高裁判決を見ることなく亡くなってしまったそうです。

私は,高校生1年生か2年生のころ,本ブログのタイトルとなっている「尊属殺人罪が消えた日」
という書籍を読み,この事件のことを知りました。
この本を読んだ後,悲惨な女性の境遇は勿論のこと,命を賭すかのような弁護人の執念,法律の文言と
現実の狭間で非常に困難な判断を迫られ苦悩する裁判官等々のことを考えて,
とてつもなく重い気持ちになってしまいました。
その一方で,刑事裁判の面白さを知るきっかけ,ひいては弁護士という仕事に大きな興味を
持つきっかけになったように思います。

そういえば,大学に入学して「憲法判例百選」を買ったときも,一番最初に読んだ
判例はこれだったっけ。
大学卒業したばかりの平成7年にあった刑法改正で200条が削除されたときも,
心の中で万歳三唱したような。。
その後の受験生生活で余裕がなくなってしまったせいか,すっかり忘れていましたが
(・・・・),私の人生に大きな影響を与えた書籍と事件なのでした。

そんなことを懐かしく思い出しながら,第一審の宇都宮地裁の判決を読んでいたところ・・・

あれ??何か知っているお名前が出てきたぞ???

\(◎o◎)/!

この事件に関係した方が,意外に近くにいらっしゃったということに初めて気付き,
驚くとともに,いつかお話を聞いてみたいものだと思ってしまいました♪



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