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平成25年も,そろそろ終わりに近づいて参りました。
明日が仕事収めで,大型連休に入る方も多いのではないでしょうか?

こういう年の瀬が押し迫った慌しい時期には,どういうわけか和解が進みます。

今年も12月に入ってから,訴訟上の和解が2件,訴訟外の和解が3件ほど進み,
その内2件が既に解決しており,残りの3件についても現在話し合いで解決を模索している
最中です。

和解は,白黒をハッキリさせず,お互いがある程度譲歩した上で解決
するものですから,当事者双方に多少なりとも不満の残る場合も少なくありません。

しかしながら,それでも,弁護士の多くは和解での解決を模索することが多いです。
理由は色々ありますが,①金銭請求事件での回収可能性が高いこと,②判決では
実現できないような利益を得ることができること,③トラブルの波及を防止できる
可能性があること等が大きな理由だと思います。

①についてですが,たとえ判決で被告に対する多額の金銭的請求権が認められた
としても,被告に財産がない場合や財産がどこにあるか皆目検討もつかないような場合,
現在の日本の制度では,実際に回収することが難しいです。
また,たとえ財産が分かったとしても,強制執行には時間と費用がかかる場合があります。
しかし,被告自らが和解で約束したような場合,約束どおりに支払をしてくれることが多く,
回収を受けられる可能性が高まります。

②についてですが,たとえば,相手方に謝罪を求めたり,二度と連絡を取ったりし
ないことを約束させたりすることは,一部の例外を除き,判決を取っても実現することが
困難な場合が多いです。
しかし,和解であれば,そのような条項を入れることが可能です(それに強制力があるかは
別問題ですが。)。
また,金銭請求事件で,一括で支払う資力がない場合でも,和解であれば分割弁済にしてもらう
ことができる場合があります。

③についてですが,たとえば,離婚訴訟等で判決を取り,離婚そのものについては,
白黒ハッキリと解決できたとしても,負けてしまった相手方が納得せず,その後も
様々な付随的問題に発展することがあります。
しかし,当事者双方納得した上で和解で解決すれば,そのようなリスクを減らすことが
できます。
また,②でも述べたとおり,今後接触したり,連絡を取ったりしないこと,あるいは
誹謗中傷をしないこと,双方とも口外しないこと等を約束させることができる場合も
あります。

このように,和解には様々なメリットがあるのですが,当事者には一定の譲歩を迫るもの
ですから,当然のことながら,「はい,分かりました。」と簡単に納得できるはずもありません。
そのため,弁護士からみて和解をするメリットが大きいと考える場合は,相当時間を
かけて丁寧に依頼者さんを説得することになります。
裁判官は,簡単に「先生,頑張って説得してください。」とか言いますが,
なかなかどうして,一筋縄でいくものではありません。

そういう難しさのある和解ですが,年末が迫ってくると,面倒な問題は取りあえず
年内で終わらせてしまい,スッキリした気分で新年を迎えたいという気分になるのかもしれませんね。
依頼者さんにとってベターな解決に向けて,今年ももう少し頑張ろうと思います☆


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