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しばらく前のことになりますが,ある法曹関係者が集まるパーティーに出席した
ときのことです。

その会のお開きの後に,周辺のテーブルの方々と名刺交換していたところ,
その中に横浜地方裁判所で修習をしていた司法修習生がいました。

挨拶をして名刺を渡したところ,「実は,先生が担当されていた刑事事件を
傍聴していました。」と言われました。
ビックリして,「えっ,どの部に配属されてたの?!」と聞いたところ,
それより少し前にやっていた事件が係属していた刑事部の名前が返ってきました。
(ちなみに,実務修習には刑事裁判修習があり,司法修習生は,特定の刑事部に配属されて,
その部に係属している事件の記録を読んで,裁判を傍聴するのです。)

その事件は,私が初めて事実を争う刑事弁護をした事件でした。
そのため,色々と大変で,ものすごく(愚直に)頑張ったのですが,お世辞にも
スマートで美しい弁護活動とはいえず,
「いやー,拙い弁護活動をお見せしてしまって,お恥ずかしい・・・」と
(ちょっと赤くなって)答えました。

ところが,その修習生
「いや,すごくいいもの見せてもらいました。本当に勉強になりました。
感動しました。」

と言ってくれました・・・(T_T)

最初は,皮肉かな?と思ったのですが,その方の顔を見ると,真剣そのもの。
すごく嬉しくなってしまいました(→割と単純です。)。

その事件,今思い返してみても,色々恥ずかしいことを言ったり,やったりしてしまったと思いますが,
それでも,何とかしてやろうと,全力で弁護をしていたのは間違いないと思います。
すごく泥臭い弁護活動だったと思いますが,その修習生は,熱意を汲み取ってくれたんだと
思います。

どうして,今頃になってこんなことを思い出したかというと,先日あった刑事事件の裁判を
修習生が傍聴していたのを見たからです。

多分,先ほどの事件のときよりも,今の方が場数を踏み,刑事裁判に慣れて,技術的には
向上している思います。
今の方が,表面上はテキパキとしてスマートに見えるかもしれません。
でも,どれだけ表面上スマートに見えても,中身が伴わない上っ面だけの弁護活動では,
修習生に「感動した。」と言ってもらえることはないでしょう。

そういう上辺だけの無難にまとまった弁護活動にならないよう,今後も全力でやっていこうと
あのパーティーのことを思い出しつつ,気持ちを引き締めなおしました。


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