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今回は,保釈についての雑感を少し書きます。

ご存知の方も多いかと思いますが,現在の日本の保釈率(勾留されている人の中で,
保釈が認められた人の割合)は15%前後に留まっています。
かつては,日本でも保釈率が50%を越えていたこともあったのですが,
80年代以降保釈率が徐々に下がり続け,10年ほど前に12%台まで
落ち込みました。
裁判員裁判実施の影響なのか,近年は若干の回復傾向にありますが,
それでも,極めて低い水準であると言わざるを得ません。

ただ,日本では,保釈を請求する被告人の割合自体がかなり低いため,
結果として保釈率が下がっているという事実も見逃せません。

保釈請求の割合が少ないのには,色々原因があるようですが,
大きな理由の一つとして,保釈保証金の金額が高額すぎて,保釈のハードルが
上がってしまっていることが挙げられるでしょう。

現在の実務では,事実上150万円が最低基準額となっており,
犯罪の性質や,被告人の資力を考慮して,金額がプラスされていく
という運用がなされています(勿論,場合によっては150万円よりも
低い金額になることもありますが。)
そのため,保釈を希望しているにもかかわらず,保釈保証金を準備することが
できず,保釈を諦めてしまう方も多いのです。

最近は,保釈保証金の立替(貸付)をしてくれる団体もいくつかありますし,
今後日弁連が「保釈保証事業」を開始するようですが,
保釈請求数の向上の抜本的解決につながるかどうかは,まだまだ未知数です。

ただ,保釈請求数自体を増やさないと,保釈率が上がるはずもないので,
個々の弁護士が意識的に保釈請求に取り組まなければならないでしょう。

保釈が認められることによって,被告人が得られる利益は計り知れません。
保釈が認められたほとんどの方は,家族や親しい人たちと一緒に過ごせる
ことの有難さを口にしていますし,職を失ったり,退学になったりせずに
済む方も多いです(まあ,釈放されて,しばらくすると自由の身に慣れてしまい,
その有難さを忘れてしまう方も,中にはいますが・・・。)。

また,弁護人としても,わざわざ警察署に出向くことなく,被告人に
事務所に来てもらって打ち合わせをすることができますし,
ちょっとしたことは電話で確認することもできるので,結果として
充実した弁護活動につながります。

というわけで,今後も,ガンガン保釈をとおしていこうと思います!!

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