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「被害届3回、警察が受理せず」自殺中2の父親

大津のいじめ自殺の事件に関連し,父親が提出しようとした被害届を
警察が3回も受け付けなかったことが大きな批判を浴びているようです。

ここで,被害届の提出とは,捜査機関に対して,犯罪による被害を申告することをいい,
刑罰権の発動を求める「告訴」や「告発」とは似て非なるものです。
両者の大きな違いは,告訴・告発の場合,捜査機関は捜査を開始して,
検察官に事件を送致することが義務付けられますが,被害届の提出
の場合,必ずしも捜査を開始することが義務付けられていないことにあります,

実は,被害届にしろ,告訴・告発にしろ,関係各法規の規定には,
受理の拒否を予定した定めがないことから,
警察はこれを拒否する権限はないとされています。

ところが,実際には,被害届や告訴・告発が拒否されたという話は
枚挙にいとまがありません。
私も,よく法律相談で,
「被害届の受理を拒否されたんだが,どうすればいいですか。」
といった類の相談を受けることがあります。

こういった場合に,警察がどういう内部処理をしているかといいますと,
大抵は,
「事情を聴取し,見込みを説明したところ,本人から被害届(あるいは,告訴状・告発状)
の提出を見合わせるとの申出があり,これを提出することなく帰っていった。」
ということになっていると思います。
つまり,拒否や不受理ではなく,不提出という扱いになっているのです。

ただ,対応した警察官があれこれ言って,提出させないようにして,
お引取り願うという実態は,拒否にほかなりません。

昨年(平成23年)12月に長崎で起きたストーカー殺人事件でも,
事件の少し前に,習志野警察署が慰安旅行のため,被害届を受理しなかったことにより,
事件が起きてしまったと強い非難を浴びました。

実際には,警察の現場の方や検察官に話を聞くと,そのような
実質不受理の取り扱いをするのにもやむを得ない事情がなくはないのだという
ことが分かりますが,そのことについてはまた機会を改めましょう。



実は,頑なに被害届や告訴状・告発状の受理を拒んでいる捜査機関に対して,
強引に受理させる裏技(??)というのもなくはないのですが,
本当にそれをやってしまったら,捜査機関との関係が悪化するのは確実なので,
私自身はやったことはありませんし,関係各所にご迷惑をおかけするかもしれ
ませんので,書くことは控えさせていただきます。
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