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2012.07.31 証人尋問て?
最近,民事の証人尋問が立て続けに入り,猛烈に忙しい状態が
続いています。
そのため,ブログの更新も,ややサボリ気味になってしまってます(恐縮)。
このままだと,お盆にお休みも取れなさそうな感じです。。

民事の証人尋問の準備は,本当に大変で,多分訴訟にまつわる弁護士の
仕事で一番大変ところではないではないでしょうか。
それが,2件・3件同時に入ってしまうと,他の仕事ができなくなるくらい
てんてこ舞いの状態になってしまいます。。


さて,皆さんは,「証人尋問」と聞いて,どういうイメージをお持ちしょうか??

弁護士間で異議が飛び交い,弁護士の鋭い追及の前に,証人が膝から崩れ落ちて,
泣き出し,滔々と隠されていた真実を語り始める・・・

法曹界とは無縁の友人に聞くと,大体こんなイメージのようです。

ですが,ハッキリ言ってTVの観過ぎです。
そんなことは絶対にあり得ません。


証人尋問(あるいは,本人尋問)は,主尋問と反対尋問に分かれています。

主尋問は,依頼者本人や依頼者の味方となっている証人の尋問ですから,
当然ですが,事前に十分な準備(証人テスト)を重ねて本番に臨みますので,
主尋問で本人や証人が崩れるということは,通常はあり得ません。
ですから,聞いていても,あまり面白くありません。
逆に言うと,ここで多少なりとも崩れてしまった場合,訴訟の見通しは
お先真っ暗となってしまいます。

一方,反対尋問は,相手方や相手方の味方に対する尋問ですので,
事前の準備(証人テスト)が普通はできないわけですから,
証人にとっても,尋問者である弁護士にとっても,何が起こるか分からない,
ある意味スリリングな部分があります。
聞いていて面白いのもこっちです。
反対尋問の難しさや面白さについては,また次回にでも書こうと思います。

ですが,証人尋問で勝敗が決することって,実はあまりありません。
裁判官の事実認定は,まず動かない事実や争いのない事実から固めていき,
事実関係について争いのある部分については,客観的な証拠から認定しようと
します。

ですから,本人や証人が尋問でどんなに迫真の供述をしたとしても,動かない事実
や客観的証拠と整合しないと,信用性がないといってあっさりと切り捨てられてしまいます。
これは,人間は基本的に嘘をつく動物ですし,嘘をつかないまでも,記憶が曖昧になることは
避けられないので,やむを得ないことではあります。

じゃあ,証人尋問なんてやる意味ないじゃない!?

という声が聞こえてきそうですが,そういうわけでもありません。

それまで,どんなに筋が通った主張をして,立派な客観的証拠がある場合でも,
証人尋問で訳の分からないことを言ったり,それまでの主張や証拠と
矛盾することを平気で言ったりしたために,それまでの優位な流れがひっくり
返ることもあります(反対尋問が功を奏したケース)。

また,契約に至る経緯や,契約書に書かれていないような細かい約束事について,
当事者の言い分が食い違う場合に,裁判所が証人尋問から心証を取ることもあります
(証人尋問が訴訟の勝敗に影響を与えるようなケース)。

ただ,私がやった訴訟で,証人尋問が勝敗に影響を与えたのって,
多分1つか2つ程度です。
その意味では,お互い崩されないようにしっかりと守る
というところに証人尋問の消極的な意味があるのかもしれませんね。
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