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弁護士のブログなのに,今まで法律のお話が割と少なかったため(汗)
新たなに「法律豆知識」というカテゴリを作りました♪
ふと感じるような素朴な疑問点について,書いていこうかと考えています。

第1回は,友人からの思いつきの質問について。

(質問)
鎌倉の大仏の写真を使うのに,著作権の問題は生じないのでしょうか??


大仏等の仏像も,著作権の対象となる美術品にあたります。
しかし,著作権は,著作者の死後50年以上経過すると保護期間が終わりますので,
著作権の対象とはなりません。

そして,鎌倉の大仏はできてから800年ほどが経過しているので,当然ながら
著作権の対象とはなりません。
ですから,結論として,鎌倉の大仏の写真を自分で撮影してその写真を使用しても,
著作権法上の問題は生じないことになります。


ところが,ここで1つの疑問が生じます。

とうの昔に作成者が亡くなっている絵画や仏像の写真を撮影したり,
写真集を出したりするときに,その絵画や仏像を所蔵する美術館や
博物館,寺院等に使用料や手数料を支払ったりすることがよく行われています。

著作権が切れているのに,どうしてなのでしょうか。

これは,その美術品の所有者から

「お金払わないと,見せてやんないよ。撮影させてやんないよ。」

と言われてしまうことから支払われているもので,あくまでも所有権行使の一態様に
過ぎず,著作権とは何ら関係ないものです。

では,撮影がフリーの美術品を撮影した写真で写真集を出した場合に,
その美術品の所有者から使用料を支払うよう求められた場合どうなるのでしょうか。

これについては最高裁判例がありまして,中国の書家の書の写真を使用して写真集を
出した出版社に対して,その書の所有者が出版差止請求等をした事案で,
著作権の保護期間が過ぎていることを理由に,所有者の請求を棄却しました。

ですから,鎌倉の大仏の写真の写真集を出しても,大仏のある高徳院に
金銭を支払う必要はないことになります。


以上については,自分で撮影した写真を使用する場合の話です。
しかし,他人が撮影した大仏の写真については,大仏本体とは別に写真そのものに
その撮影者の著作権が認められることになりますので,注意が必要です。
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