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カンボジア国籍を取得した芸人の猫ひろしさんがオリンピックに出場できない
ことになったようですね。

猫さんに限らず,オリンピック出場のために(あるいは,自国のオリンピックの
成績をあげるために),国籍を変更することの是非は世界的に問題となっているようで,
猫さんについても世論は賛否両論(「否」の意見の方が若干多いかな??)です。
ですが,ここでは,そのこと自体の是非について論じるつもりはありません。

もっとも,猫さんが昨年10月にカンボジア国籍を取得したにもかかわらず,
今年の3月に改正された国際陸連(IAAF)の規定により,
オリンピック出場ができなくなったことについては少々思うところがあります。

皆さんは,「刑罰法規不遡及の原則」というのをご存知でしょうか。

簡単にいうと,人は,ある行為をした時点の法律でその行為が犯罪と
されておらず,刑罰が定められていなかった場合は,たとえ,行為後の
法律によりその行為が犯罪とされ,刑罰の対象となったとしても,その行為
により刑罰を受けることはないという近代法の大原則でして,
日本国憲法でも39条にそのことが定められています。

具体例でいうと,たとえば,Aさんが大麻取締法のできる前に大麻を使用
したとして,その後に大麻取締法ができて,大麻の使用が処罰されるようになった
としても,Aさんは,大麻使用について処罰されることはないというようなことです。

もし,この大原則がないとすると,人は,何が許された行為で,何が許されない行為
なのかをその場その場で判断することができず,怖くて何もできなくなってしまいます。



さて,今回の猫さんについて考えてみると,猫さんの国籍変更の時点の規定に基づくと,
オリンピック出場に(少なくとも規定の上では)障害はなかったわけで,
猫さんとしてみれば,

「そんな風に規定の改正がされること知っていたら,わざわざカンボジアに国籍変更なんて
しなかったよ~(泣)。」

と言いたいところだと思います。

このように,オリンピックに出場できると信じて,本番に向け調整を続けてきた選手に
とってはあまりにも残酷なルールの改正に思えます。
IAAFとしては,こんな本番直前になって,規定を改正するのではなく,もっと余裕を
もって改正するか,ロンドン五輪後に改正をするべきだったのではないでしょうか。
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