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「被疑者」という言葉は,一般の人にはあまり聞きなれない言葉かと
思いますが,要するに,捜査機関から犯罪の嫌疑をかけられて捜査の
対象になってはいるけれども,未だ起訴されていない人のことをいいます。

マスコミ報道などでは,「容疑者」と呼ばれているので,そちらの方が
通りがいいかもしれませんね。

起訴されて裁判にかけられた後は当然のことながら,被疑者の段階でも
弁護士に依頼することはできます。
また,平成18年に「被疑者国選制度」が始まり,一定以上の重い刑罰が
定められている犯罪の嫌疑をかけられている被疑者については,
被疑者の段階でも国選弁護人を依頼することができるようになりました。

被疑者の段階の弁護活動としては,被害者がいる事件については,
謝罪をしたり,被害者の方と交渉して示談を試みたり,軽微な事件については,
起訴されないよう検察官に働きかけたりなど色々とあります。
また,身体拘束を受けている被疑者については,最終的な処分が決まるまで
厳しい時間制限がありますので,被疑者の弁護を受けると色々と忙しくなります。

そんな中でも,一番重要なのは,被疑者に会いに行くことだと思っています。

被疑者の方の中には,それまで警察に捕まったことがなく,捕まった後
どうなるのか分からずに不安になっている人も多いですし,
接見禁止がついて家族などと一切会えない人もいます。
そうでなくとも,10日以上も警察署の留置施設から出られない状態が続くと,
多くの人は体や精神に何らかの不調を訴えるようになるものです。
そういった状態で警察官から厳しい取調べを受けると,冷静な判断能力を失い,
やっていないことをやったと言ってしまう人などが出てくるのです。

また,身柄拘束中は,捕まった本人だけではなく,家族の方々も
大きな不安を抱えることになります。
弁護士と違い,一般の方々は,面会時間にも厳しい制限がありますし,
平日の昼間しか接見が許されないため,仕事を持っている人は,
そんなに頻繁に会いに行くこともできません。
ましてや,接見禁止がついて,本人と会えないとなると,本人が
どういう状況なのか知る術もなくなります。

更に,警察官や検察官は,被疑者の捜査状況について,弁護士に
話したがらないものです(中には,親切に話してくれる方もいますが。)。
そのため,捜査がどこまで進んでいて,今後どのような展開になるのかを
推測するためには,被疑者に取り調べの状況を確認することが大切になってきます。

そんなわけで,私は,被害者のいる・いない,否認事件・認め事件,
事案の重大・軽微,私選・国選等を区別せず,なるべく接見に行くようにしています。

実際,あまりに頻繁に接見に来るので,警察署の留置施設内でちょっとした
有名人(?)になったことも度々あります(笑)。

勿論,ただ接見に行くだけではダメですし,接見にあまり行かずとも
有効な弁護活動をされている先生方もいらっしゃると思います。
ただ,「とりあえず,何はともあれ接見!」というのが自分の被疑者弁護の
スタイルと思っていますので,これからもできる限り接見に行こうと思います。

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