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今回は,前々回の記事1回分使って説明した「イソ弁」についてです。
前々回の記事

多少説教っぽくなっていますが,その点はご容赦下さいませ。

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私が合格したころの司法試験(旧司法試験)では,11月に最終合格の発表があり,
そこから4月に司法修習に行くまでの5か月間は,多少の事前課題があるものの,
基本的には自由に過ごすことができました。

その間,受験生でも,司法修習生でもない,「司法試験合格者」という
極めてファジーな身分なのですが(その実態は無職やフリーターに近い。。),
大学や受験予備校はVIPとして扱ってくれるし,司法試験合格者として
非常に割りのいいアルバイトができるので,お金には不自由しないし
親戚や友人達からは持ち上げられまくるしで,かなり居心地がいい生活を送ることが
できます(笑)。

5か月の間に,ある者はバイトでお金を貯め,ある者は海外を放浪し,ある者は
就職活動をし,またある者は合コンに励む(笑)など,思い思いの生活を送ることになります。

私の場合,近い将来のため貯金をしようということで,大半の時間をバイトに
費やしてしまいましたが,少しだけ就職活動や事務所訪問もしました。

そんな中訪れた,ある事務所のボス弁の話が非常に印象に残りました。
もう5年以上前の話なので表現が正確ではありませんが,確かこんな話だったと思います。

「ボクは,イソ弁時代,ボスのことを一番のお客さんだと考えて仕事してた。」
「だから,ボスの仕事を一生懸命やったら,ボス凄く喜んじゃってさー。」


それから1年くらいが経ち,既に司法修習生になっていたころ,
ある大先生にお食事に連れて行っていただいたことがありました。
お食事中に,その先生が仰っていたことも,また心に残りました(ちなみに,
言葉使いが乱暴になっているのはその先生のイメージからです。実際にそのように
しゃべっていたわけではありません。多分。。)。

「今のイソ弁は,みんな給料もらって雇われている(サラ)リーマン弁護士だ。
本当の意味でのイソ弁じゃねえ。」
「お前らみたいなヤツらに,年間何百万円も払うお客さんなんかどこにもいないが,
ボス弁は払ってくれてるんだ。」
「だから,お前らも,イソ弁として雇われたら,ボス弁のために仕事しやがれ。」


以上の2人の先生が仰っていることは,表現の違いこそあれ,ほとんど同じことです。

ボス弁とイソ弁を単なる雇用主と従業員と同じように考えてしまうと,
給料が定額なんだから,できるだけボスの仕事をしない方が得だとか,
やっているボスの仕事もできれば省力化したいとか考える人間も出てくるかも
しれません。

しかし,ボス弁をお客さんと考えたら,そういうわけにはいきません。
お客さんのため,最高の結果を残すべく,最大の努力をしなくてはならないはずです。
そして,年間数百万円という報酬を支払ってくれるような超優良顧客を
満足させられないようであれば,他のお客さんを満足させることなど
できるはずもありません。

上記の2人の先生の仰ることは,そういったイソ弁のあり方というか
イソ弁の心意気について,非常に上手く表現していると思いました。
そして,2人とも,客観的に見て,大成されている弁護士に違いありませんでした。

そこで,私も,弁護士になったら,お二人のマネをして自分のボスの仕事を
しっかりやって,ボスを満足させられるよう頑張ってみようと思いました。

正直,2年半のイソ弁生活中,至らないことも(非常に)多かったと思いますが,
ボスの仕事の手を抜くということは一度もなかったなので,一応前記のスタンスは
貫き通せたのかなーとも思っています。


前回の記事でも書いたとおり,最近は圧倒的な供給過多のため,イソ弁の
勤務条件が著しく低下しているようです。
そのため,イソ弁のボス弁に対するロイヤリティーが下がってしまうのもやむを得ない
ところがあると思いますが,せっかくこの弁護士就職難の中雇ってもらったのですから,
イソ弁にとってボス弁は最初でかつ最高のお客さんだという視点を持って
頑張ってみるのもよいかもしれませんよ♪

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