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遺産分割などの相続問題の事件を受けた場合,どんな相続財産があるか
について調査すると共に,相続人として誰がいるかについても調査をします。

では,どうやって,相続人を調査するかというと,亡くなった人(被相続人)の
戸籍をたどって調べていくことになります。

相続人が配偶者のみ,あるいは配偶者と子供のみという場合は,被相続人
の戸籍(現在では「全部事項証明書」ともいいます。)を,死んだ時点から生まれた時点
まで遡って取っていきます。
これは,他に子供がいないかどうかを確認するためです。

生まれてから,あまり戸籍が動いていない場合は,それほど大変でもないですが,
たとえば,被相続人が全国を転勤していて,その度に律儀に戸籍を変えていた
ような場合は,かなり面倒な作業になります。
戸籍のある場所に郵送で戸籍を取り付けることになりますが,手数料等がその土地で
違ったりして,事前に電話で確認しておく必要もあります。

また,更に事態がややこしくなっている原因として,「改製原戸籍」というものがあります。
明治維新以降,戸籍制度は数度にわたって作り直されてきました。
その作り直される前の戸籍を「改製原戸籍」といいます。
最近では,コンピューター化された平成6年式戸籍があります(平成6年の省令によって
作り直されることになったものですが,未だに作り直されていないところもあります。)。
戸籍が改製されると,現在の戸籍と改製される前の戸籍(改製原戸籍)が
同じ場所にあるので,戸籍をたどる場合は両方とも取らないといけません。

被相続人に子供や親がおらず,兄弟姉妹が相続人となると相続人調査もかなり面倒
になってきます。

兄弟姉妹が相続人になる場合は,被相続人だけでなく,その父と母の生まれたときまで
遡って戸籍をたどっていき,被相続人の兄弟姉妹に誰がいるかを探します。
そして,兄弟姉妹が分かったら,今度は,兄弟姉妹が現在どうなっているか調べるため,
戸籍を過去から現在までたどることになります。

現在も兄弟姉妹が全員生きていればいいのですが,被相続人が高齢の場合,
兄弟姉妹が先に亡くなっていることも多く,その場合は,兄弟姉妹の子(おい・めい)が
いるかを調べ,おい・めいが現在どうなっているかを更に戸籍をたどっていくことに
なります。
この場合,おい・めいが兄弟姉妹に代わって相続人となるからです(「代襲相続」と
いいます。)。

最近70~80代で亡くなった人の両親の戸籍をたどっていくと,
ほとんどの場合,明治時代の戸籍まで遡ることになります。
そして,現在70~80代の人には,兄弟が5~6人いるのは当たり前ですので,
相続人調査もネズミ講式に大変になります・・・。
更に,途中で離婚していたり,養子縁組していたり,離縁していたりする人がいると,
相当注意しないと,相続人に漏れがあるという事態になりかねません。


明治から昭和初期までの古い戸籍を見ていていつも思うのは,新生児死亡率が
ものすごく高かったこと。
家族に1~2人新生児で亡くなった方がいるのは当たり前の世の中だったんですね。

また,それと裏返しなのかもしれませんが,毎年のように子供を生み続ける夫婦が
かなり多かったこと。昔の女性は大変だったんだ・・・。

そして,これは明治時代のころに顕著なんですが,女性の名前の命名の仕方がいいかげん
過ぎること。
女性に漢字の名前を付けることは少なかったようです。
ひどいのになると,姉妹の名前全部が干支から取ったと思われることすらありました。。

更にいうと,やっぱ日本人は昔からマメな性分だったんだなぁ。。ということですね。


相続のため,亡くなった人の戸籍をたどっていったら,全然知らない離婚歴が出てきたり,
意味不明の養子縁組を繰り返していたり,隠し子を認知していたりして,
驚いたという話も時折耳にします(これらの履歴は,戸籍を移してしまえば消えてしまいますので,
結婚前に行われていれば,ほとんどの場合亡くなるまで気づかないと思います。)。
その意味で,戸籍はパンドラの箱のようなものかもしれませんね。

それでも,自分のルーツを近世までたどっていけるのも,戸籍があるからこそです。
いつか,私も,自分の戸籍をたどって,明治時代の先祖にご対面してみたいと思っています♪

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