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司法試験の受験者数が大幅に減少しているようです。

司法試験始まる…受験者数、2年連続で減少


このリンク先の記事には,1点納得がいかないところがあります。

記事は,受験者数の減少があたかも司法試験の合格率の低迷による法科大学院離れ
にあると分析しているようです。
しかし,現在の司法試験の合格者は2000人超であり,約7600人が受験すると
4分の1以上が合格できる計算です。

かつて旧司法試験の合格率が平均2~3%程度の合格率だったにもかかわらず,
年々受験者が増加していったことを考えると,現在の司法試験の合格率が
受験者数を減少させる原因となるほど低い水準にあるとは到底考えられません。


私は,受験者数の低迷の原因は,弁護士あるいは法曹界が若い人に夢を与えることが
できなくなってしまったことにあると思います。

私が司法試験の受験を決意したのは17歳のときでした。ときは平成元年,
正にバブル真っ盛りだったこともあるのでしょうが,司法試験には夢と希望が満ちて
いました。
ちょっと大げさかもしれませんが,「天国への階段」というイメージだったと思います。
少なくとも,一人の高校生に,人生を賭けさせるほどの魅力に満ち溢れていたのです。

私が合格したころなると,弁護士の大量増員による就職難ですとか,業界の縮小化傾向
などの塩辛い現実が顕在化しつつありましたが,それでも,まだこの業界には十分な
魅力を感じられたと思います。
実際,私の合格した年の旧司法試験は,合格者数が未確定(最終的には約250人)だった
にもかかわらず,約2万5000人が受験したのです。

ところが,現在の司法試験は,原則として法科大学院を修了しなければ受験できないので,
多額の学費を負担しなければなりません。
また,無事合格して司法修習生になれても,給与が支給されないため(貸与なので,返済しなければ
ならないのです。),司法修習を終えたころには,余程の金持ちでもない限り
多額の借金を抱えていることになります。

また,司法修習を修了しても,就職先が見つからない,見つかったとしてもひどい待遇で
働かなくてはならない,独立したとしても仕事がない等で,合格後の先行きが全く見えない
状況なのです。

こんな業界に,夢と希望を持って入ってこようとする若い人がいるとは思えません。
このままでは,弁護士業界はどんどん衰退していくと思います。
そして,衰退した結果,不利益を受けるのは,結局のところ,適切な法的サービスを
受けられなくなってしまう国民なのです。

志の高い人や優秀な人材を集めるためには,業界自体に夢と希望がないといけません
(なお,夢や希望は,経済的成功とは同義ではありませんが,夢や希望を持つためには
業界全体に勢いがなくてはならず,業界に勢いをつけるためには,経済的バックボーン
がないと難しいと思います。)。

バブル崩壊後の日本が,長い低迷に入って,未だ抜け出せないのは,様々な理由が
あるとは思いますが,国民に新たな夢と希望を提示することができなくなったのが
大きな原因の一つだと思います。

弁護士業界がそうならず,若い人に夢や希望を与えられる業界であるためには,
早急に思い切った手を打つ必要がある。
そんなことを思ってしまったニュースでした。


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