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7月以降,バタバタと忙しい日々が続いていましたが,お盆休みに入り,
ようやく少し落ち着いてきました。。
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江戸川乱歩の戦前の名作「黄金仮面」の生原稿が発見されたようです。


乱歩の「黄金仮面」生原稿発見 戦前の代表作


「黄金仮面」は,江戸川乱歩の戦前の作品で,初期のエログロ趣味全開のドロドロ路線から,
娯楽色満載の大衆路線へと舵を切った記念すべき作品です。

帝都東京を騒がす謎の怪盗「黄金仮面」と名探偵明智小五郎の手に汗を握る対決が
素晴らしいのですが,「黄金仮面」の正体は,現代の感覚からするとかなりヤバイ
ことになってます(ちなみに,鍵を握る女性の名前が「不二子」ちゃんww)。。
この「黄金仮面」のイメージは,後の怪人二十面相に引き継がれることになります。

何を隠そう,私は,小学生のころ,大の乱歩好きでした。
当時ポプラ社から出ていた「少年探偵・江戸川乱歩全集」シリーズ全46巻を
小学校3年生から4年生の間に読破してしまったほどです。

この全集1巻から26巻までは,江戸川乱歩自身が子供向けに書いた少年探偵団と
怪人二十面相との対決の物語なんですが,27巻以降は,乱歩の以前の作品を,
子どもでも読めるようにリライトされた作品となっています。
当時読んでいたころは,前者と後者との余りの作風の違い(後者にはエログロ趣味の
残滓が見え隠れしていました。)に戸惑ったものでした。。

ほとんどは,鎌倉市の図書館か小学校の図書室で借りて読んだのですが,
いくつかの作品は購入しました。
その数少ない購入した作品の中に「黄金仮面」も入っていたのです。
なので,この作品は(子供向けにリライトされたものですが),引越しの際に処分
してしまうまでの間繰り返し読みました。

作中で,黄金仮面のアジトは,横浜の少し向こうにある神奈川県O町の奈良の大仏より
大きいコンクリート製の大仏の中にあるとされています。

そして,この「O町の大仏」こそ,現在の大船観音と思われます。

「黄金仮面」は昭和5年に雑誌で連載されていた作品であり,大船観音が完成した
昭和35年よりも30年ほど前のもので,おかしな気もします。
しかし,実は大船観音の着工そのものは昭和4年ころのことで,「黄金仮面」が
連載されていた当時,その築造はかなり話題になっていたと推測され,
乱歩もそのニュースから黄金仮面のアジトに使おうと思ったに違いありません。
「観音」が「大仏」になっているのも,あえて変えたというより,情報が曖昧だった
せいかと思われます。

また,現在の鎌倉市大船は,連載当時は鎌倉郡小坂村(おさかむら)といい,
作中で「O町」とされていることにやや疑問を感じますが,小坂村は,
連載後の昭和8年に町制施行されて鎌倉郡大船町となっており,
もしかしたら,単行本化されるときに記載が最新の町名に変更されたのかもしれません。

なお,この大仏,アジトだとバレた後,黄金仮面によって爆破されてしまいました・・・(涙)


実は,大船観音が乱歩の作品に登場するのは,この作品だけではありません。

時代が下がった昭和30年に発表された少年探偵団シリーズの「灰色の巨人」でも
二十面相一味のアジトとして使われていました(乱歩さん,結構バチ当たり。。)。

この作品でも,ハッキリと「大船観音」と書かれているわけではありませんが,
記載からして大船観音であることは,子どもの私にも明らかでした。

前記のとおり,この作品の当時も大船観音は完成していませんでしたが,世界大恐慌の影響で
昭和9年に工事が中止されて廃墟と化していた大船観音を完成させようという機運が高まって
いたのが昭和30年ころのことですので(財界人の寄付により起工したのが昭和32年),
もしかしたら,このときも乱歩はそのニュースを聞いて,大昔に「黄金仮面」で使ったことを
思い出し,再びアジトにと考えたのかもしれません。

この作品では,黄金仮面に盗まれた巨大な真珠「志摩の女王」が再び被害に遭って
いるので,あながち的外れな憶測ではないかもしれませんね。


なお,調べたところ,小学校低学年向けに書かれた「かいじん二十めんそう」という作品にも
大船観音が登場するようですが,未読(多分)のため,詳しいことは分かりません。
この作品の発表は昭和34年で,正に大船観音が完成しようというそのときですので,
やはりそのニュースに触れて使ったのではないかと思います。

このように,乱歩作品には,大船観音が何度も登場していますが,乱歩自身が
完成した大船観音の姿を見たかどうかについての情報はありませんでした。
晩年の乱歩はパーキンソン病を患っていたそうなので,昭和40年に亡くなる
までの5年間に見る機会はなかったかもしれませんね。


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